息衝く家

旧宅の古材を活かした　息衝く家: 寒さが身に染みる師走の頃、緑豊かな谷あいの敷地に、T様ご夫婦が望まれる新しい住まいのプランニングが始まりました。
築100年に近い現在のお住まいをフルリフォームするかご新築されるか、その選択からのスタートでした。
リフォームをご検討されていたのは、それほど今のお住まいに思い入れがあったから。ご主人がお父様より引き継いだお家をなんとか形に残したいという想いを、打合せ中ひしひしと感じました。
しかし検討していく中で、耐震や気密などの性能面から心機一転ご新築されることをご決断されました。
新築になったものの、想いを聞いた我々としてはなんとか今のお住まいを感じてもらえるアイテムを随所に新築計画に盛り込むことに。
旧宅の床柱をダイニングの壁にあしらい、お家の歴史を感じさせていた帯戸をリビングの天井にインテリアとして取り付けました。
ご夫婦の思い入れを引き継いだかつてのお家からの古材たちがしっかりと息衝く、理想の住まいが完成しました。

シルバーとブルーのコントラストが爽やかな外観: 外観のこだわりは、雪の多い地域であることから屋根に勾配をつけ、あえて雪止めを設けず雪おろしをしないですむようシンプルな屋根としました。
ガルバリウム鋼板でシルバーの屋根とブルーの外壁で構成されたモダンでスタイリッシュな外観は、遠くから訪れる人の目をひきます。

上品で明るく快適なLDK: ゆとりのある日当たり良好なLDKです。
床は明るい色味のバーチ（カバ）の無垢フローリングで、ナチュラルでやさしい印象です。
リビングの階段前には引き戸をつけました。階段から二階に冷気や暖気が逃げないのでエアコン効率が良くなり快適な温度で生活でき電気代を抑えることができます。また、焼き肉や焼き魚などの煙や臭いを扉でシャットアウし2階に流れるのを防ぐことができます。上下階への音漏れを小さくする効果もあります。