家族に合わせた家づくり

築2年のときにすでにリフォームしたくなった私の自宅の話

うちは築5年の我が家だが、築2年のときにすでにリフォームしたくなった。それは、うちに初めての子供が生まれたことで、家での寛ぎ方、家事の内容など、すべての暮らし方が大激変したからだ。建築資材に関する仕事をする私が何言ってんの、と言われたものだが、本当にそうなのだ。

それまでは、フルタイムで働く旦那と私の2人の生活であり、2人だけの快適な棲み処であればよかった。酒を楽しみたいとダイニングテーブルの横にワインボトルを並べる場所を作ったり、お風呂で疲れをいやしたいとテレビをつけた。時々ぼーっとおやつタイムを庭でするのも良いねなんて言って、目隠しフェンスをつけパラソルとアイアンのガーデンテーブルを置いた。特に遠出もあまりしない出不精の2人暮らしには、一人暮らしの時より少しだけ贅沢なコンテンツを入れられたことでとても満足だった。

それが、うちの小さな王様の登場により、とたんに「あーしておけば良かった」と思う事が増えた。自分にとっては快適なことが子供にとっては良くなかったり、自分中心だった私の考え方も、多くの親が思うのと同じように「子供にこうしてあげたい」と思うようになったのだ。

0歳の時は蚊に刺されただけで何か感染症かのように大きく赤く腫れるし、初めての子育てだった私には、新生児の時なんて「とにかく死なせてはいけない」という思いがあって、家の気温や湿度が気になった。1歳になり本人の自由意志で動きだすと、尖った角や危ない形のものが目につくようになった。さらに、毎月熱を出したり咳をしたり、インフルエンザに罹ったりとにかく体力が無く、そのうえ壁も床も舐めたりするようになると、ほこりや目に見えないばい菌が怖くなった。
実際、家の中の気温には家の断熱構造やサッシが大いに関係していたり、湿度には内装の表面材の材質が大いに影響するものである。また抗菌性能を高めるような建築の工夫ができたり、昼寝スペースをもう少し広く取っておけば良かったとか、家を建てた後でも子供のことを考えると、あーしたい、こーしたいという思いが尽きないものである。子供が生まれる前の家づくりも楽しかったが、子供が生まれてからの家づくりもきっと楽しいだろうと想像する。
3歳になった今、すべてのものをなぎ倒したいお年頃の息子の目線にあるダイニング横の棚にはワインボトルなど一本も置けず、お風呂のテレビは「おふろクレヨン」で毎日落書きされているし、庭では走り回る息子をアイアン家具の角にぶつからないかヒヤヒヤしながら見ているような毎日だが、外で遊び疲れるといつも「おうちにかえろーよー」と言ってくれる家になっているのは、なんだか嬉しい。

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