犯人は人々の危機意識の希薄さに付けこんできます
一人暮らしの女性が侵入窃盗・強盗・暴行の被害に遭う事件が多発しています。被害者の女性に話を聞くと、ほとんど全員が「自分は狙われない。」と思って生活をしていました。住まいの環境、構造に問題がある場合もありますが、犯人は人々の危機意識の希薄さに付けこんできます。
マンションなどで被害に遭った部屋を検証すると、そのことが分かります。同じ一人暮らしでも、日頃から危機意識を持ち生活している人は、玄関の鍵を交換したり、窓にセンサーや補助錠を付けたりと、何らかの対策を取っていることが多いです。危機意識が対策を促しているのです。一方、狙われた女性は大抵無防備です。油断が犯人を招き入れるのです。
危機意識が強く、扉には常にドアチェーンやドアガードを掛けているような人は、宅配業者などを装った押し込み強盗が来ても、相手を確認し不用意に扉を全開することはありません。犯罪を未然に防ぐことができるのです。
犯罪者は女性や子供など弱者を狙ってきます。くれぐれも用心してください。
一人暮らしの女性だけでなく、一般家庭でも「狙われている」という意識が必要です。
自覚があれば危機意識がしっかりし、狙われにくい生活が送れます。
狙う側は事前に情報を集めます。郵便受けの中身や干してある洗濯物から家族構成を探ったり、外に出したゴミ袋から様々な情報を入手したりします。夜間、カーテンを閉めない・レースのカーテンだけで生活していれば、家の中の様子は筒抜けです。郵便物が無くなったり下着が盗まれたり、家の中を覗かれたりした時は、すぐできる対策を施すことです。
外出時や帰宅時も家の周囲に気を配りましょう。留守にする場合は室内の明かりを付けたままにしたり、テレビを付けたりしておき、人が居るように思わせる工夫をしましょう。外に出る時も誰かがこちらをうかがっている気配がしたら、少しタイミングをずらすべきです。ご主人が不在気味の家庭は、意識的に洗濯物にご主人の物を混ぜて干したり、玄関に男物の靴を置いたりします。犯罪者は女性や子供など弱者を狙ってきます。くれぐれも用心してください。