適切な住宅ローンの組み方とは?(前編)

年収×住宅の価格、適切な住宅ローンの組み方とは?

テレワークなどの働き方が進展した影響で、「住まい」に対しての捉え方が変わってきました。家でのテレワーク環境の整備だけでなく、いわゆる「おうち時間」を豊かにするために、「この機会に住宅購入を考えよう」というニーズが高まってきています。

「購入しよう」という意思が固まったタイミングで条件さえ許せば、住宅を購入する適切なタイミングといえるでしょう。しかしながら、慌てて住宅購入を検討し、無理な資金計画を立ててしまわないように、「適切な住宅ローンの組み方」をご紹介していきます。

 住宅ローンは年収の7倍?8倍?本当の倍率は?

住宅を購入する多くの方が住宅ローンを利用することになります。そのタイミングで一番疑問に思われることは、「自分はいくら借りるかことができるのだろう?」ということでしょう。
まずは、住宅ローンを取り扱っている金融機関のHPには、借入希望金額などを入力するだけで、簡単にシミュレーションができるので試算してみましょう。

住宅ローン金利:1.2%(元利均等)・返済期間35年の場合、借入可能額は年収400万円なら3999万円、年収500万円なら4999万円になります。
年収の約10倍が借りられる、という形になります。

 「借りられる=返済できる」ではない?

住宅ローンを組んでいくうえで重要なことは、「借りられる額」と「返せる額」は違うということです。
借入額を多くすれば、購入予算を増やすことができます。ただし、毎月の返済負担もアップしてしまうため、住宅ローン返済で家計が苦しくなってしまうという事態にもなりかねません。

同じ年収でも、どの程度の金額を住宅ローン返済に充てられるかは、ご家庭の状況によって違ってきます。子どもの養育費に関しても、一人っ子の場合と兄弟が二人いらっしゃる場合では当然異なってきます。
また将来的なご両親との同居や介護が必要になるかもしれません。通勤や生活のために、都市部と地方部では、保有する自家用車の台数なども変わってくるようです。そのように、同じ年収でも各家庭によって、住宅にかけられるコストは変わってくるのです。
金融機関が提示する「借りられる額」ではなく、自分たちで試算した「無理なく返済できる金額」から借入額を決めていきましょう。(適切なライフプランを組み立てる、ファイナンシャルプランナーさんに相談してみてもよいでしょう。

 適切な住宅ローン返済比率とは?

住宅ローンの融資を受ける場合、重要になってくるのは「返済比率」です。これは住宅ローンの返済金額が年収のどれくらいを占めるかという比率を示したものです。金融機関は融資額を提示する時、返済比率の上限を30~35%、理想を20~25%としているところが大多数となります。


返済比率の適正値とされている25%というセオリーに従って、月々の返済額を考えてみると、年収400万円の適正返済額は8.3万円、年収500万円の適正返済額は10.4万円になります。つまり、融資限度額をもとに計算した月々の返済額は、適正返済額より、3~4万円もオーバーする事態になってしまうのです。

これでは住宅ローン返済が家計を圧迫しかねません。せっかく購入したマイホームなのに、返済追われ、楽しみの少ない窮屈な生活になってしまうかもしれません。子どもが望む学校に進学させてあげたい、豊かな老後を暮らしたい、家族旅行に出かけたい、趣味を楽しみたいという日々の暮らしや将来的な余裕を持つためにも、この辺りは注意していきましょう。
住宅は豊かな人生を送るためのひとつのツールです。幸せな暮らを送るためにも、ライフプランに合った無理のない借入額を設定しましょう。

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