転んでも安全な木の床

木材は、衝撃を吸収する力もまた大変優れています。
例として、ガラス球を使った実験を紹介します。

出典:宇野英隆『建築アラカルト』鹿島出版会1986年

畳・木材・プラスチック・大理石の上に砂を詰めたガラス球を落下させます。素材ごとに割れる高さを測定し、割れた高さが高いほど衝撃吸収力が大きいと判断ができます。結果のグラフを見ると、木材は畳には劣るものの他の素材と比べると衝撃吸収力が大きいことが分かります。

床の硬さは歩きやすさだけではなく、安全性にも影響します。硬い床では転んで頭や体を打ったとすると硬い床ほど衝撃が大きく、ケガをしやすくなります。
体育館で木のフローリングが使われるのは、運動時に体へかかる体重の5~6倍もの荷重をやわらげるためなのです。

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