お風呂場の窓が開いており、泥棒はそこから侵入したのです
郊外の住宅街に住むTさんから防犯対策の相談を受け訪問しました。数日前に泥棒(就寝中に入ってくる忍び込み)の被害に遭ったとのこと。
お風呂場の窓が開いており、泥棒はそこから侵入したのです。
窓には侵入防止の面格子が付いていました。
Tさん宅は毎晩、最後に入浴した人が湿気防止のため、お風呂の窓を開けることを習慣にしていました。新築の際、建築屋さんから「風呂場の窓に格子を付けておけば窓を開けておくことができますよ。」と言われたとのこと。しかしそれが裏目に出て今回の被害になりました。
ルーバー窓
これと同じ事例は全国で多発しています。
面格子を外すだけでなく、面格子を破壊した上、ガラスを割って強引に侵入してくるケースもあるほどです。
面格子が付いているからといって窓を開け放したままでは、「泥棒さん、ここからお入りなさい」と言っているのと同じことなのです。
もう1つ困ったことがあります。
ここ数年、新築の住宅に広まっている”ルーバー窓”。細長のガラスを羽目板上に重ねて並べ、ハンドル操作でその角度を調節できる窓ですが、ここからの侵入も多いです。ルーバー窓が開いた状態の時にガラスを最下段から4~5枚外したり、割ったりして侵入するのです。きっちり閉めておけば入られる可能性は低いのですが、もともと換気や湿気防止が目的のため、就寝中や少しの外出の時は、つい開けたままにしています。「まさか自分の家に泥棒なんて…」と油断せず「自分の家も狙われている」と思って生活すれば、使い方も変わってくるはずです。”まさか”から”もしも”へ気持ちを切り替えることが重要です。
「防犯面格子」
対策としては、面格子を固定してあるネジをドライバーでは外しにくい特殊ネジなどに交換したり、
ネジ中心部の+(プラス)の部分をドリルなどで潰すとよいでしょう。
ルーバー窓には防犯性の高い「防犯面格子」を施すことが有効です。