「省エネ」といわれると聞き馴染みのある言葉で「省エネルギー」の略称であることは分かりますよね。
限りある資源、例えば石油や天然ガスなどが尽きてしまわない様、効率よく使いましょう。
という意味で既に認知度が高い言葉です。
最近もう一つ住宅を建てるときによく出てくる言葉があります
「ZEH」です。
省エネ住宅またはZEHで建てましょう。
なんていう文言で並んでいるのを目にしたこともあるのではないでしょうか。
このZEHというのは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の省略です。
「断熱・省エネ・創エネ」の3つを装備した住宅のことで、簡単にいうと省エネ住宅よりもさらに機能があがり、
無駄にエネルギーを使わない、もしくは創り出すことによってエネルギー消費量の収支ゼロ
を目指した住宅のことを言われています。
例えば日本の家は夏は涼しく、冬は寒く。という住宅が多いのですが、
気密性・断熱性を高め、夏は涼しく、冬は暖かい。という家にします。すると結果的にエアコンの使用率が下がりますよね。
他にも太陽光蓄電池を搭載して、自然エネルギーを上手に使い、
自らエネルギーを生み出すことによって「使うエネルギーと創り出すエネルギーで相殺」できるようになります。
またそんな住宅は健康面からも優しい住宅です。
断熱性を高めることで室内の温度は年間を通してほぼ一定に保たれやすいので、
例えばお風呂場で起きるヒートショック現象等を防ぐことができます。
さらに言えば、近年増え続けている自然災害時でも自家発電が出来れば自宅で少しの間だけでも生活をすることができます。
このようなことからZEHは今注目されているのです。
もちろん推奨しているのは私達家を建てる側だけではありません。
国(経済産業省)からもエネルギー基本計画から「2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」という目標が設定されています。
現在ZEHに関する補助金も国や県から出ているので、そちらもうまく活用しながら住宅づくりを進めていくといいかもしれませんね。