泥棒は、行き当たりばったりでは犯行に及びません
泥棒は、行き当たりばったりでは犯行に及びません。必ずと言っていいほど下見をして仕事に取り掛かっています。被害に遭わないためには、この下見の段階で、泥棒のターゲットから外れるようにする必要があります。
泥棒の基本は人に見つからずに、
①いかに速く侵入するか
②いかに速く金品を物色するか
③いかにうまく逃走するか、の三つです。
そのため、下見の際に侵入口と逃走経路を慎重に検討します。ですから、泥棒がその家を見た時に「入りたくないな」と思わせることが重要です。
有効なのは「目立つ」防犯対策です。例えば、他の家や道路から敷地内の見通しを良くする。防犯カメラを侵入者が気付く位置に設置する。敷地内に防犯砂利などを敷き、人が入り込んだら音が出るようにする。人が近づいたら点灯するセンサーライトを付ける、などです。敷地が広い場合は赤外線センサーを設置するのも良いでしょう。
吠えただけで泥棒が逃げて行ったのは昔の話です
また究極の対策は「入れない」ようにすることです。玄関や勝手口の扉に鍵を二重に取り付け(ワンドア・ツーロック)鍵はピッキング・カム送り・サムターン回しなどの不正開錠に対し対策してある物を使います。
窓は防犯ガラスを入れるか防犯フィルムを張り補助錠を付け、できるだけ防犯面格子やシャッター・雨戸を取り付けます。
よく「家は犬を飼っているから大丈夫」という方がいますが、吠えただけで泥棒が逃げて行ったのは昔の話です。最近は犬が吠えている間に死角に回り込んだり、餌付けをするなどして侵入する事例も少なくありません。
ただ、いずれの場合も最初は犬が吠えた時に窓を開けて「誰かいるの⁈」と声を掛ける。夜間の場合は、すぐ部屋の電灯を付けるなどの行動を取って下さい。犬のいる家を専門に狙う泥棒もいるそうです。犬を飼っているだけで安心できる時代ではなくなりました。