ニュースなんかで「木造二階建ての住宅が全焼」なんてワードを見たり、聞いたりして火事の事が取り上げられていると、
なんとなく木は火に弱いんだと思いますよね。
確かに鉄筋やコンクリートと比べると木は燃えます。
ただ、創造してみてください。マッチに火をつけて、そのまま最後まで燃やしたとしても、軸が燃え尽きてなくなってしまうことはありませんよね?
住宅に使う柱も同じです。たとえ表面が燃えても炭化層ができるので、内部まで火が進まず、残った芯部分で家を支え続けます。
一方、鉄は火災時レベルの熱(800℃以上)を受けると急激に強度が低下し、変形してしまいます。
木は火災に弱いと思われがちですが、実は鉄やアルミよりも熱に強いため、短時間で家が崩れ落ちることはなく、
万が一燃えても避難するまでの十分な時間を稼ぐことができるのです。
グラフは加熱実験の結果です。
これによると木材は15分経過しても60%の強度を保っていることがわかります。
一概に木造住宅”だけ”が火に弱いというわけではありません。
また、鉄筋やコンクリートだから火事が起きないというわけではありません。
どちらにしても、火がついてしまったら木造・鉄筋に関わらず何らかの補修や建て直しが必要となってきます。
日頃から火の元の確認などを行い、安心安全に暮らせるよう心がけて置くことが一番大切なのです。