マッチに火をつけて、そのまま最後まで燃やしたとしても、軸まで燃え尽きてなくなってしまうことはありません。
住宅に使う柱も同じです。たとえ表面が燃えてしまっても炭化した層が火を阻むため内部まで火が進まず、残った芯の部分が家を支え続けます。
一方、鉄は火災時と同レベルの熱(800℃以上)を受けると急速に強度が低下し、変形してしまいます。木は火災に弱いと思われがちですが、実は鉄やアルミよりも熱に強いため短時間で家が崩れ落ちることはないのです。
掲載のグラフは加熱実験の結果です。グラフを見ると、木材は加熱から15分経過しても60%の強度を保っています。