侵入口は泥棒が決める

無施錠が外から分かる子供部屋の窓から忍び込んだのです。

泥棒が住宅に侵入する場合、通常は一階からが多いですが、防犯対策がおろそかになりがちな2階を狙って侵入するケースがあります。
Aさん宅は祖父母と若夫婦、それに小学生の子供2人の6人家族。一昨年の夏、家族全員で出掛けている間に1階勝手口から泥棒に入られ、現金45万円と数点の貴金属を盗まれました。セキュリティシステム(窓や扉を開けると大きな音が鳴る)を1階の玄関と勝手口、各窓に取り付けました。ところが昨年の春、今度は深夜、家族が就寝中に2階から侵入され、現金数万円の被害に遭いました。

侵入口は子供部屋。
1階は全て鍵が掛けられ、セキュリティシステムもセットしてありました。
2階も子供部屋以外は鍵がかけられていたのです。
犯人は物置を足場にして2階に上がり、無施錠が外から分かる子供部屋の窓から忍び込んだのです。

2回目は前回と同じ1階居間の引き出しの中にあった現金が抜き取られ

両親は、寝る前に必ず「窓の鍵をちゃんと閉めるのよ。」と子供達に注意しており、鍵は掛かっているものと思っていました。子供達は、その都度「はい。」と答えていたのですが、実際はほとんど毎日無施錠状態だったようです。

念の為、毎晩施錠を確認し、2階にもセキュリティシステムを設置しておけば被害に遭わずに済んだかもしれません。
「まさか2階から」そんな油断も災いしたと思われます。

この事件で1番怖いのは、侵入した泥棒が同一犯である可能性が高いことです。なぜなら、1回目の被害に遭った時は、家中が荒らされていたのですが、2回目は前回と同じ1階居間の引き出しの中にあった現金が抜き取られ、他の引き出しやタンスは全く荒らされていなかったのです。
この泥棒は必ずもう一度、犯行に及ぶと思われます。今度こそ万全な防犯対策を施す必要があるでしょう。「まさかの2階」の意識は改め、2階にもセキュリティシステムを施しましょう。侵入口を決めるのは、家人でなく泥棒ですよ!

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